モノづくりにかかわる人々が、それぞれの立場で使命感と情熱をたぎらせ
最も熱く取り組んだ時代
「靴脱ぎ文化」
私達は、居宅(室)に上がる際、靴を脱ぎます。
これはいまだに変わることのない、日本人固有の生活慣習です。
畳の上での生活、そこを踏まえての(籐素材を用いて)デザインが
確立出来たのも「昭和」のこの時代でした。
「情熱と誇り」
昭和32年(1957)日本が始めて参加したミラノ・トリエンナーレにおいて
金賞を受賞したのは渡辺 力さんのデザインしたスツールQS-10及び
テーブルQR-40です。
その受賞に際しての論評では
《美しいたたずまいと繊細な技法が新鮮な衝撃である》と
絶賛されました。
厳しいバランスの緊張感が、これらのデザインのまさにツボ
ですから、安易な妥協を許さない繊細な職人技がなければ
その評価も得られなかったコトなのです。
添付いたしました画像は、受賞の知らせを受け、物造りの誇りと
喜びに満ちた、全員の笑顔を遺した受賞記念写真です。(昭和32年撮)
「日本とは、のこだわり:ジャパニーズモダン」
戦後日本の産業界の育成や、デザインにおける指導者として、当初官僚の立場で
歩みを始めた剣持勇さんは幾度かの海外視察の後、日本が日本であること
を強く意識しそのマインドの表現、オリジナリティの確立を目指しました。
剣持さんデザインによるC-3160は「日本を代表する世界の名品」と評され
MoMAの永久収蔵品に選定されたのは昭和39年(1964)その時代でした。
注:『告知の放送内容』と記載内容は整合性を共有するものではありません。